院長が「第32回 日本獣医がん学会」にてシンポジストとして登壇しました

こんにちは。自由ヶ丘動物病院/動物がんクリニック名古屋の佐藤です。

今回は、2025年7月5日〜6日に東京・ホテルニューオータニで開催された第32回日本獣医がん学会メインシンポジウムにて、講演を行ってまいりましたので、そのご報告と簡単なご紹介をさせていただきます。

担当したメインシンポジウム会場です。シャンデリアが綺麗でした。

講演テーマは「心タンポナーデと心膜液への対応」

私が担当したのは「心タンポナーデと心膜液への対応」というテーマでの講演でした。


「心タンポナーデ」、これは心臓のまわりに液体(心膜液)がたまりすぎることで、心臓がうまく動けなくなり、命に関わる状態になる病気についてのお話です。

とくに、犬はがんが原因で心膜に液体がたまるケースも多いため、がん学会のメインシンポジウムでこのテーマを取り上げていただけたことは、とても意義深いものでした。

講演の内容(一部ご紹介)

講演では、以下のような内容をお話ししました:

  • 心タンポナーデとはどういう状態か?
  • どのような犬種・病気で起こりやすいか?
  • 超音波検査や心膜穿刺(しんまくせんし)による対応方法
  • 液体の検査(細胞診)でわかること

こうしたお話を、最新の知見や実際の臨床経験をまじえて紹介しました。

学会には1000人以上が参加

この学会には、全国の獣医師や研究者が1000人以上参加されていて、私の講演後にも活発な質問やディスカッションがあり、大変充実した時間となりました。

改めて、日々の診療で遭遇する緊急の病態に対し、適切な知識と判断力が求められていることを実感しました。

当院でも万全の体制で対応しています

当院では、心タンポナーデを含む循環器・腫瘍に関する緊急対応にも力を入れています。
「咳が続く」「呼吸が荒い」「ぐったりしている」といった症状がある場合には、どうぞお早めにご相談ください。

今回の講演内容を、日々の診療にも活かしてまいります。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからも、獣医学の最新情報を皆さまにわかりやすくお伝えしていけたらと思っています。

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